初心者向けカラコン選びのポイント

カラコンの歴史と進化

カラコンの歴史は、ソフトコンタクトレンズの歴史の上に成り立っています。
コンタクトレンズの仕組み自体は、中世の時代にレオナルド・ダ・ヴィンチによって発見されました。
しかし、それが実用化されるのは、1900年代に入ってからです。
それも、ガラスでできたハードコンタクトレンズでした。
カラコンのベースとなっている、ソフトコンタクトレンズの実用開発が進められたのは、1950年頃になってからです。
それまでのプラスチック樹脂は、水分との相性が悪く、コンタクトレンズとしては使用できないものばかりでした。
けれど、水分と相性が良く、水分を含むと柔らかくなるHEMAという樹脂素材が開発されます。
そのHEMAを元にして、チェコスロバキアの研究所がソフトコンタクトレンズの開発に成功しました。
その後、1970年代には視力矯正用のソフトコンタクトレンズが販売されるようになります。
そして、ソフトコンタクトレンズをベースに、カラコンが開発されたのは1990年頃だとされています。
最初にカラコンを開発したのは、ドイツにある光学レンズメーカー、カール・ツァイス社でした。
このように、カラコンの歴史はあまり長くはなく、開発時に使用されていたHEMAも現役のカラコン素材です。
ただ、含水率と酸素透過率が高く、装着した時に目への負担が軽くなるシリコン素材が開発されるなど、カラコンは常に進化し続けています。
そして、製造機械の機能が高くなることで、より薄くて装着しやすいカラコンが開発されるようになりました。
さらに、一部のカラコンでは、目に入る紫外線をカットできる素材が開発されたり、イオンを使って汚れにくくするといった技術も使われています。
また、カラコンの見た目も進化し続けています。
レンズに色素を乗せる技術が進歩することによって、より繊細で複雑なデザインも作れるようになりました。
さらに、色素そのものの開発も進められ、従来のカラコンでは使えないような色でも、使えるようになっています。
そうした進化を続けて、将来的にはより快適に使えるカラコンが増え、バリエーションもより豊富になるでしょう。

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